【乳頭拒否】母乳育児に憧れていた私が生後1ヶ月から完ミにした経緯

育児

育児において、母乳にするかミルクにするかはママの意向で決まります。ただでさえ大変な育児、自分のやりたいやり方で、少しでも理想の育児ができるといいですよね。

私は母乳育児に憧れていて、出産したら当然のように母乳育児ができると思っていました。

実際の母乳育児がこんなに大変だと思いませんでした……

ミルク育児にするか母乳育児にするか迷っている、母乳で頑張ろうと思ったけど上手くいかなくて悩んでいる方の参考になればと思います。

母乳育児を諦めて完ミにした経緯

母乳自体はしっかりと出る体質で安心したのもつかの間、痛すぎる張りとマッサージ

帝王切開での出産後、2日ほどかけて胸に変化が現れました。ガチガチに胸が張り、熱を持っていて痛みが出るほどになり……助産師さんの指導のもと、搾乳とマッサージを教わりましたが、これがとにかく痛く、最初の関門でした。

張りによる痛みを和らげるために全体を押すようにして搾乳するのですが、数時間もするとまた張ってきます。術後の痛みに加え、張った胸の痛みもあり、点滴が外れたあとも胸が痛くて横向きで寝ることが難しいほどでした。

マッサージは、乳頭を赤ちゃんが吸いやすいようにするために色々な角度からつねるようにマッサージするのですが、これがまた激痛。

身体の急激な変化に驚きつつ、これが母乳育児の始まりか……と洗礼を受けたような気持ちになりました。

母乳は順調に出るものの、うまくあげることができないまま退院

母子同室になり、直母(直接乳頭を赤ちゃんが咥えて母乳を飲むこと)の練習が始まりますが、嫌がって強く泣いてしまいました。

最初はこんなもんだろうと大きく構えていましたが、その状態が数日続くと少しずつ焦りが出てきました。

色々な抱き方や角度を調節したりと、数人の助産師さんにアドバイスを頂きながら練習を続けますが、なかなか思うようにいきません。

1週間の入院中、飲むどころか咥えてくれる気配もないまま、不安をかかえての退院となりました。

なかなか状況が変わらず、メンタルと体力が限界に

咥えさせる練習を続けていると、時々吸ってくれるようになりましたが、せいぜい2日に一度で数分だけというペースで、なかなか状況が変わりません。

3時間毎の授乳で、ギャン泣きしながら首を振って直母を嫌がる我が子を見て、メンタルが削られていきます。

また、夫が育休を取得してくれていたため身体が動かない私の代わりに色々と動いてくれていたのですが、母乳だけは代わることが出来ません。直母練習に、空いた時間は搾乳に……ほぼ全ての時間、母乳の事を考えて動いていました。それでは体力が持たないので、夜間の一度のみ直母練習を無しにして夫に対応をお願いするという方法をとり、なんとか身体を休めていましたが、体力もどんどん削られていきます。

1ヶ月検診以降、完全ミルク育児に

このままでは私にとっても赤ちゃんにとっても良くないと思い、『一ヶ月検診まで頑張って、状況が変わらなかったら完ミ育児にしよう』と決めました。

リミットを決めると少し気持ちが楽になり、それまで頑張りましたが状況は変わらず……1ヶ月検診後より完ミになりました。

混合のあいだ、特に辛いと感じた点

1ヶ月の間、特に辛いと感じた点については下記の通りです。

①嫌がる我が子に削られるメンタル

ミルクの時間の度に、授乳を覚えてもらうために咥えさせる練習をし、グズりが酷い場合はミルクを少し飲ませて落ち着かせてから咥えさせる練習……といった流れを夜中の1回以外は行いました。

最初こそ『最初はこういうもの』だと割り切って練習していましたが、日が経つにつれて焦りと悲しみが大きくなっていきました。

ミルクは良く飲む子だったので、ミルクは飲むのにとイライラしたり、母親としての自身を否定されているようにまで思う日も。

第一、毎回ミルクの度に激しく泣く我が子を見ているのが辛かったです。

②搾乳の手間

母乳をしっかりと出していかないと分泌量が減ってしまうため、毎回搾乳していました。

搾乳だけでは賄いきれなかったため、搾乳+粉ミルクでの混合でした。

これがかなり私にとっては大変で、ミルクの時間になると

  • 直母の練習(5~10分)
  • 搾乳しておいた母乳を飲ませる(10分~)
  • 粉ミルクを調乳して足りない分のミルクを飲ませる(15分~)
  • 搾乳器を使用して搾乳(10分~)
  • 使用した哺乳瓶と搾乳器を洗浄+消毒

という流れでやっていたのですが、ミルクを飲むのがゆっくりな子でしたので授乳だけで一時間近くかかる時もあり、消毒した哺乳瓶や搾乳器が乾くことがありませんでした。

完ミにしてよかった点

完ミにして良かった点については下記の通りです。

①時間に余裕ができた

直母の練習、搾乳、搾乳器の消毒・洗浄にかけていた時間が無くなったため、時間に余裕ができました。

②気持ちに余裕ができた

子どもを泣かせてしまう申し訳無さ、母である自分を否定されているかのような気持ち、このまま母乳をあげることができるようになるのかという不安、出産前にもっとマッサージしておけば良かったのか等の後悔……常に母乳のことで頭がいっぱいでしたが、これらから解放されて気持ちに余裕が生まれました。

③パパと気軽に交代できる

ママにしかできないことは、産むことと授乳することだけです。

完ミにした事によって、パパと交代しお互いうまく休みながら、初めての育児を乗り越えることができました。

ママにとって楽な方法にするのが一番!

聖母マリア像のような、穏やかな授乳が自然とできるものだと思っていましたが、実際の母乳育児への道は険しかったです。

母乳育児は憧れでしたが、何よりもその悩みで頭がいっぱいで子育てを楽しむ余裕がどんどん無くなっていく自分が嫌になり、区切りをつけて思い切って辞めて良かったなと今では強く思います。

ママにとって楽な方法にすることが、子どもと自分としっかり向き合えて育児を楽しむ余裕に繋がります!

無理せず、うまく選択しながら育児頑張りましょう。

かまぼ子
かまぼ子

みなさまにとって楽しい育児になりますように!

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